ミラーレスとは?一眼レフとの違い・メリット・デメリットを徹底比較!

子どもとの大切な瞬間を美しく残したいと思うのは、多くの親の願いです。スマホでも写真は撮れますが、より高画質で思い出を残したい場合はカメラ選びが大切です。この記事では、ミラーレス一眼カメラの特徴や一眼レフカメラとの違いを詳しく解説します。

記事を読めば、家族の写真を撮るのにぴったりなカメラが見つかり、子どもの成長を美しく記録できます。ミラーレス一眼カメラはコンパクトなので、外出時の持ち運びにも便利です。

目次

ミラーレス一眼カメラとはレフ機構(ミラー)がないカメラ

ミラーレス一眼カメラでは、センサーに届いた映像が電子ビューファインダー(EVF)や液晶モニターにそのまま映し出されます。ミラーレス一眼カメラのレフ機構を無くすことで、カメラ本体を小型・軽量化でき、駆動音も小さくなりました。

最近のミラーレス一眼カメラは、動画撮影機能の向上も著しく、YouTubeやVlogなどの用途でも人気です。ミラーレス一眼カメラは軽量で取り回しが良く、タッチ操作で撮影できるモデルも多いため、家族の思い出を残すのに適しています。

ミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラの違い

ミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラの違いは、以下のとおりです。

  • ミラーの有無
  • ファインダーの種類
  • オートフォーカス性能
  • サイズと重量
  • バッテリーの持ち

ミラーの有無

一眼レフカメラの内部にはレフ機構(反射ミラー)が搭載されていますが、ミラーレス一眼カメラにはレフ機構がありません。一眼レフカメラでは、レンズから入った光がミラーに反射され、上部にあるファインダーに届きます。撮影者はファインダーをのぞくことで、実際の映像を見られる仕組みです。

一眼レフカメラではシャッターを切るとミラーが跳ね上がり、光がイメージセンサーに到達します。一方、ミラーレス一眼カメラはミラーがないため、光が直接イメージセンサーに届きます。ミラーレス一眼カメラの特徴は、シンプルな構造により本体をコンパクトに設計でき、故障のリスクが比較的少ないことです。

ファインダーの種類

カメラのファインダーは主に2種類あります。一眼レフカメラには「光学式ファインダー(OVF)」が搭載されています。光学式ファインダーは、ミラーを通して被写体を直接目で見るタイプです。光学式ファインダーは遅延がなく自然な見え方で、長時間の撮影でも目が疲れにくい傾向にあります。

一方、ミラーレス一眼カメラには「電子ビューファインダー(EVF)」が搭載されています。電子ビューファインダーは撮像素子が捉えた映像をモニターに表示するタイプです。電子ビューファインダーのメリットは、以下のとおりです。

  • 露出やホワイトバランスをリアルタイムに確認できる
  • 暗所で明るく表示できる
  • 動画撮影時にもファインダーを使用できる

最近のミラーレス一眼カメラは高解像度の電子ビューファインダーを搭載しており、より精細な映像で被写体を撮影できます。子どもの表情や動きを逃さず撮影したい場合は、撮影結果を確認しながら撮れる電子ビューファインダーがおすすめです。

オートフォーカス性能

ミラーレス一眼カメラのオートフォーカス性能は、撮影の一瞬を逃さない優れた機能です。ミラーレス一眼カメラは像面位相差AF(※)を採用しており、センサー上で直接フォーカスを合わせるため、高速で正確なピント合わせが可能です。最新のミラーレス一眼カメラは、以下のオートフォーカス機能も搭載しています。

  • 瞳AF機能
  • 動体追尾AF機能
  • 多数のAFポイント
  • ローライトAF機能

ミラーレス一眼カメラの最新モデルでは、0.02秒以下の高速AFも実現しており、笑顔や驚きなど、一瞬の表情も逃しません。ミラーレス一眼カメラでは、動画撮影時も滑らかなフォーカス追従が可能です。動画撮影時のフォーカス追従は、一眼レフカメラが苦手としていた部分でもあります。

※ 像面位相差AFとは、カメラのオートフォーカス(AF)方式の一つです。イメージセンサー上に位相差検出センサーを組み込み、ピントを合わせる方法です。

サイズと重量

ミラーレス一眼カメラは、一眼レフカメラと比較して小型・軽量です。一般的なミラーレス一眼カメラの本体重量は約400〜600gで、一眼レフカメラより約30〜50%も軽く作られています。ミラーレス一眼カメラの軽さのメリットは、以下のとおりです。

  • 子連れでの外出時に負担が少ない
  • 片手で操作できる
  • 長時間の撮影でも疲れにくい

レンズを装着した状態では、一眼レフカメラは約1〜1.3kgなのに対し、ミラーレス一眼カメラは約600〜800gです。

バッテリーの持ち

ミラーレス一眼カメラは、一眼レフカメラに比べてバッテリーの持ちが短い傾向にあります。ミラーレス一眼カメラは、電子ビューファインダーを常時稼働させる必要があるためです。一眼レフカメラは1回の充電で800〜1,500枚の写真撮影が可能です。一方、ミラーレス一眼カメラは300〜700枚程度となります。

ミラーレス一眼カメラで多くの写真や動画を撮りたい場合は、予備バッテリーの準備や省電力モードの活用が効果的です。動画撮影はミラーレス一眼カメラのバッテリー消費が激しいため、バッテリー切れに注意してください。

ミラーレス一眼カメラのメリット

ミラーレス一眼カメラが子育て世代の家族写真や動画撮影に最適な理由は、以下のとおりです。

  • コンパクトなサイズ
  • 高い撮影機能

コンパクトなサイズ

ミラーレス一眼カメラは一眼レフカメラと比較して本体が小さく軽いため、気軽に持ち運べます。家族旅行や子どもの運動会、発表会など移動の多いイベントでも、カメラの重さによる負担が少なく長時間の撮影が可能です。

ミラーレス一眼カメラなら、女性や小柄な方でも扱いやすく、首や肩への負担も軽減されるため、撮影に集中できます。

高い撮影機能

ミラーレス一眼カメラは、撮影機能の面で大きく進化しています。ミラーレス一眼カメラの撮影に役立つ機能は、以下のとおりです。

  • 強化された手ブレ補正
  • タッチパネル
  • AIによる自動シーン認識
  • 高速連写

子どもは予想外の動きをすることが多いですが、ミラーレス一眼カメラの高速連写機能があれば決定的な瞬間を逃しません。

ミラーレス一眼カメラのデメリット

ミラーレス一眼カメラは優れた機能を持つ一方で、家族写真や子どもの動画撮影時に注意すべき点があります。ミラーレス一眼カメラのデメリットは、以下のとおりです。

  • バッテリー持続時間の短さ
  • レンズの選択肢の少なさ

バッテリー持続時間の短さ

ミラーレス一眼カメラのデメリットは、一眼レフカメラに比べてバッテリー持続時間が短いことです。しかし最新のミラーレス一眼カメラのモデルでは、省電力技術が向上しており、バッテリー持続時間も徐々に改善しています。

USB充電に対応したミラーレス一眼カメラを選べば、外出先でもモバイルバッテリーから充電可能です。ミラーレス一眼カメラのバッテリー消費を抑えるには、エコモードの活用や画面の明るさ調整などの工夫も効果的です。

レンズの選択肢の少なさ

レンズの選択肢が一眼レフカメラに比べて少ない点は、ミラーレス一眼カメラのデメリットです。新しいマウントシステムを採用したミラーレス一眼カメラのモデルでは、使えるレンズの種類が限られています。ミラーレス一眼カメラは、超望遠レンズやマクロレンズなどの特殊なレンズが少ない傾向にあります。

ミラーレス一眼カメラのレンズが少ないのは、ミラーレス一眼カメラの歴史が浅く、新しいマウント方式が採用されているためです。ミラーレス一眼カメラにマウントアダプターを使えば、一眼レフカメラ用のレンズも使用できます。ただしオートフォーカスが遅くなったり、一部の機能が制限されたりする場合があります。

一眼レフカメラのメリット

一眼レフカメラのメリットは、以下のとおりです。

  • 長時間のバッテリー持続
  • 多様なレンズの選択肢

長時間のバッテリー持続

一眼レフカメラのバッテリーが長持ちする理由は、電子ビューファインダーがなく、光学ファインダーを使用しているためです。光学ファインダーでの撮影は電力消費が少なく、バッテリーの消費が抑えられます。液晶モニターを常時使用するミラーレス一眼カメラと比べると、一眼レフカメラは電力効率が良い点が特徴です。

子どもの成長記録を逃さず撮りたい子育て世代にとって、バッテリー切れの心配が少ない点は大きな安心感につながります。

多様なレンズの選択肢

一眼レフカメラは広角レンズや望遠レンズなど、撮影したいシーンに合わせてレンズを選べます。室内での自然な雰囲気の写真には単焦点レンズ、家族の表情を美しく写すにはポートレートレンズが便利です。一眼レフカメラ用のレンズは価格帯も幅広く、初心者向けからプロ仕様の高性能レンズまで予算に応じた選択が可能です。

一眼レフカメラはサードパーティ製のレンズも充実しているため、純正レンズより安価に質の良いレンズを手に入れられます。レンズ交換によって表現の幅が広がり、子どもの成長記録をより多彩に残せる点が一眼レフカメラの大きな強みです。

一眼レフカメラのデメリット

一眼レフカメラは高品質な写真が撮れる反面、子育て世代の家族には不便な点があります。以下は一眼レフカメラのデメリットの一例です。

  • 本体重量
  • 作動音

本体重量

一眼レフカメラはミラーレス一眼カメラと比べて、本体だけでも500g前後の差があります。一眼レフカメラの標準的な重量は本体のみで600g〜1kg、レンズを装着すると1.5〜2kg以上になる場合があります。

一眼レフカメラは長時間の撮影や子連れでの外出時に負担が大きいため注意が必要です。一眼レフカメラのデメリットは、女性や体力に自信がない方には扱いづらいことです。

作動音

一眼レフカメラの撮影時に内部のミラーが動くことで発生する「カシャッ」という音が、デメリットになる場合があります。一眼レフカメラを使って以下の場面で撮影する際には気をつけてください。

  • 結婚式や演奏会での撮影時
  • 美術館や博物館での撮影時
  • 野生動物や昆虫の撮影時

一眼レフカメラの音はシャッター音だけでなく、オートフォーカスの作動音も比較的大きめです。一眼レフカメラの連写モードを使用する場合はさらに音が目立つため、静かな場面での撮影には注意してください。

ミラーレス一眼カメラの選び方

ミラーレス一眼カメラを選ぶ際は、実際に使いこなせる機能と予算のバランスが大切です。以下のポイントに注意して選びましょう。

  • 初心者に適したモデルを選ぶ
  • 撮影シーンに合わせて選ぶ

初心者に適したモデルを選ぶ

初心者がミラーレス一眼カメラを選ぶ際は、操作のしやすさを重視しましょう。複雑な設定に悩まされず、すぐに使い始められるモデルがおすすめです。以下の特徴があるミラーレス一眼カメラが初心者向けです。

  • オートモードが充実している
  • タッチパネルが搭載されている
  • 手ブレ補正機能がある
  • Wi-Fi転送機能が搭載されている

初心者がミラーレス一眼カメラを選ぶときは、予算5〜8万円程度のエントリーモデルから始めましょう。

撮影シーンに合わせて選ぶ

撮影シーンによって、最適なミラーレス一眼カメラは異なります。子どもの運動会などの動きのある場面では、連写性能と追従性の高いAFシステムを持つミラーレス一眼カメラを選びましょう。屋内での撮影が多い家庭には、高感度性能に優れたセンサーサイズの大きいミラーレス一眼カメラがおすすめです。

旅行や日常使いには、持ち運びの負担が少なく、長時間の撮影にも適している軽量でコンパクトなミラーレス一眼カメラが便利です。水辺や雪遊びなど過酷な環境で使用する場合は、防塵・防滴機能を備えたミラーレス一眼カメラを選びましょう。少々の雨や砂浜でも気にせず撮影できます。

まとめ

子育て世代の家族の思い出を残すために、ミラーレス一眼カメラは最適な選択肢です。ミラーレス一眼カメラはコンパクトで持ち運びやすく、高画質な写真や動画を撮影できるため、子どもの成長記録を美しく残せます。ミラーレス一眼カメラの魅力は、一眼レフカメラと比べて軽量なのに高性能な点です。

ミラーレス一眼カメラは静音性も高いので、寝ている赤ちゃんや静かな場所での撮影にも適しています。初心者がミラーレス一眼カメラを購入する際は、操作が簡単なエントリーモデルがおすすめです。撮影目的に適した機能を持つミラーレス一眼カメラを選びましょう。

ミラーレス一眼カメラは、一眼レフカメラよりバッテリー持続時間が短いデメリットがあります。しかし日々改良されており、最新モデルではバッテリーの持ちや省力性能の高いミラーレス一眼カメラも出てきています。家族や子どもの思い出を残すカメラとして、ミラーレス一眼カメラを検討してみてください。
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