- 子どもの成長を動画に残したいけど、撮り方がよくわからない
- せっかく撮った動画が暗くてブレていて、残念な結果になってしまう
- いつも撮影する側で自分が映らないのが寂しい
子育て中のパパやママにとって、子どもの成長記録を動画に残したい気持ちは強いものです。しかし、きれいな動画の撮り方がわからず、せっかくの思い出が残せないことも珍しくありません。この記事では、機材別やシーン別の動画の撮り方、きれいに撮影するポイント、役立つを解説します。
記事を読めば、家族みんなが映った素敵な思い出の動画を簡単に撮影できるようになります。子どもとの思い出を動画に残すには、基本的な撮影テクニックを押さえるだけで十分です。撮影時は手ブレの防止や適切な明るさを意識すれば、プロのような美しい動画が撮影できます。
機材別の動画の撮り方

動画の撮り方を以下の機材別に解説します。
- スマートフォン
- デジタルカメラ
- 一眼レフカメラ
- ビデオカメラ
スマートフォン
スマートフォンは、子どもとの日常やお出かけ先ですぐに動画を撮れるため便利です。スマートフォンで動画を撮影する際は、編集なしでも見やすい動画にしましょう。数秒から1分以内の短い動画をスマートフォンで複数撮っておけば、後から編集しなくても見やすい記録ができます。
スマートフォンを三脚やスタンドで固定して動画を撮影すれば、カメラ係になりがちな人も一緒に映れます。公園やカフェの場合は、スマートフォンをベンチやテーブルに置いて動画を撮影することもおすすめです。スマートフォンでの撮影でも工夫することで、後から見返したくなる動画を残せます。
» シーンに合わせて使い分け!スマホカメラと一眼レフカメラの違い
デジタルカメラ

デジタルカメラで撮影するときは、最初から完成に近い動画に仕上げる意識を持ちましょう。動画をデジタルカメラで撮影するときに手間をかけすぎてしまうと、編集が大変になります。デジタルカメラは、スマホよりも自然な色合いや奥行きのある映像が撮れるため、特別なお出かけや行事の記録にぴったりです。
ズームは必要最小限にとどめ、構図を整えて子どもの様子を自然にデジタルカメラで記録するだけでも、心が和む動画になります。デジタルカメラを固定し、子どもがフレームの中で動く様子を撮影すると、自然体で印象的な映像の撮影が可能です。
三脚がなくても、バッグやテーブルにデジタルカメラを置くことで手ブレを抑えられます。撮影中に音声も一緒に録音することで何気ない会話や笑い声が記録され、家族で見返したときに温かな気持ちになれます。
» 中古のデジカメはやめたほうが良い理由と注意点を解説!
一眼レフカメラ
一眼レフカメラは高画質なうえ、映画のように美しく背景をぼかし、家族の日常の一コマを特別な映像にしてくれます。しかし、一眼レフカメラは操作が難しいため、撮影自体が億劫になってしまいがちです。忙しい家庭でも、一眼レフカメラを使って手軽に動画を撮影するためのポイントは以下のとおりです。
- 準備や設定に手間をかけない
- ワンシーンを切り取る感覚で撮影する
- 難しい設定は使わない
- オートモードや動画モードを活用する
- 背景にこだわる
一眼レフカメラならロケーションを意識するだけで、専門知識がなくても映える動画に仕上がります。
» 一眼レフカメラとスマホの違いや適した撮影シーンを詳しく解説
ビデオカメラ
ビデオカメラは運動会や発表会など、長時間しっかり記録したい場面に向いています。ビデオカメラでの撮影で大切なことは、再生しやすさを意識した撮り方です。編集に時間をかけられない場合、ビデオカメラで撮影した動画は撮りっぱなしで見返されなくなることが多いからです。
常にビデオカメラで撮影し続けるのではなく、シーンごとに撮影する・止めるを意識すると後から動画を見やすくなります。ズームの使いすぎは映像の動きが多くなり、ビデオカメラで撮影した動画を見返したときに疲れる原因です。
ビデオカメラは固定位置から、ゆるやかに横移動するだけで安定感のある見やすい映像に仕上がります。
» 家族の大切な思い出を残す!ビデオカメラの適切な選び方
シーン別の動画の撮り方

以下のシーン別に動画の撮り方を解説します。
- 屋外の撮影
- 室内の撮影
- 夜間の撮影
- 動く被写体の撮影
屋外の撮影
屋外撮影は子どもの自然な表情や動きを捉える絶好の機会です。屋外では太陽の位置に注意して逆光を避け、朝夕の柔らかい光を活用しましょう。撮影するときは子どもの目線の高さまで姿勢を低くすると、自然な表情が撮れます。動きの多いシーンでは、追従性の高いAFモードが有効です。
屋外の撮影では、周囲の環境音も記録しておくと臨場感が増します。公園や遊具を背景に活用し、人が多い場所では広角と望遠を使い分けることも大切です。
室内の撮影

室内での動画撮影では屋外に比べて明るさが足りなくなるため、光の確保が重要です。室内では窓際で自然光を取り入れ、子どもが窓の方を向くよう位置取りしましょう。蛍光灯や電球は色味が偏るため、昼光色のLEDライトがおすすめです。室内の撮影は天井照明だけでなくサブライトも活用すると人物の影が軽減されます。
室内撮影のカメラ設定ポイントは以下のとおりです。
- 高めのISO設定
- 室内モードのホワイトバランス
- 広角レンズの活用
室内の撮影は子どもと同じ目線の高さで撮影すると感情が伝わる映像になります。室内での動画撮影は、背景の散らかりに注意しましょう。
夜間の撮影
夜間の動画撮影は昼間と比べて難しいですが、適切な設定と工夫で素敵な思い出を残せます。暗い環境では十分な光を確保することが重要です。夜間の動画撮影はF値を小さく設定し、ISO感度を上げ、シャッタースピードを遅くすることで光を多く取り込めます。
光源が子どもの正面から当たるように位置取りすると表情が明るく映ります。夜間の動画撮影では、手ブレを防ぐため三脚やスタビライザーの使用がおすすめです。スマートフォンの場合は「夜間モード」も積極的に活用しましょう。
夕暮れの「マジックアワー」は自然な柔らかい光で撮影できる絶好のタイミングです。
動く被写体の撮影
動く子どもの撮影は難しく感じますが、適切な設定と準備で素晴らしい瞬間を捉えられます。被写体が早い場合はシャッタースピードを1/125秒以上の速さに設定すると、動きによるブレを防げます。動画に収めるためには子どもの動きを予測し、先回りしてカメラを構えましょう。
連写モードや広角モード、動体追尾AFなどの機能は動きの速い子どもを撮影するのに効果的です。子どもと同じ目線の高さから撮影すれば臨場感が増し、背景はシンプルにすると子どもが際立ちます。動画撮影時の手ブレ防止にはジンバルやスタビライザー、三脚が役立ちます。
動画の撮り方のポイント

動画の撮り方のポイントは、以下のとおりです。
- 手ブレを防ぐ
- 被写体にピントを合わせる
- カメラワークを覚える
- 明るさとコントラストを調整する
手ブレを防ぐ
動画撮影は安定した映像をとるために、手ブレを防ぐことが大切です。適切な対策によってプロのような安定した映像が撮れます。子どもを撮る際は体全体で自然に追従し、なめらかな動きを心がけましょう。手ブレを防ぐためにはスマートフォンやカメラの手ブレ補正機能をオンにするだけでも効果的です。
手ブレを防ぐ基本的な方法は以下のとおりです。
- 両手でしっかり持つ
- 脇を締めて体に寄せる
- 見逃したくない瞬間は息を止める
- 膝や壁に体を固定する
最近ではジンバルやスマホ用グリップなど、手軽に使える安定化機材も充実しており、動画撮影時の手ブレを効果的に抑えられます。
被写体にピントを合わせる

子どもの表情や動きを鮮明に残すには、ピントを合わせて動画を撮影することが重要です。スマートフォンでは画面上で子どもをタップするだけで簡単にピントが合います。カメラの「タッチAF追従」機能を活用すれば、動き回る子どもにもピントを合わせ続けられます。
一眼レフやデジタルカメラでは「連続AF(コンティニュアスAF)」に設定しましょう。最近のカメラには、被写体にピントを合わせるための以下の機能が搭載されています。
- 顔認識・瞳AF機能
- AF補助光
- タッチパネル操作
動画撮影時は子どもを画面中央に配置し、同じ目線の高さからカメラを構えましょう。
カメラワークを覚える
素敵な動画を撮るには、基本的なカメラワークを覚えると格段に仕上がりが良くなります。子どもの思い出を美しく残すためのテクニックをマスターしましょう。カメラワークの基本動作は、以下のとおりです。
- パン:水平に動かす
- ティルト:上下に動かす
- ズームイン/アウト:拡大・縮小
- フォロー:被写体を追いかける
動画の撮影は5〜10秒の短いカットを複数撮り、始めと終わりは2〜3秒静止させておくと編集しやすくなります。動画は異なる角度から複数回撮影すると編集の幅が広がるのでおすすめです。
明るさとコントラストを調整する
明るさとコントラストの調整は動画撮影の重要なポイントです。撮影前に光源をチェックしておくと子どもの表情や動きを鮮明に残せ、動画撮影の失敗を減らせます。スマートフォンの動画撮影は、画面上の明るくしたい部分をタップするだけで自動調整が可能です。
動画撮影時に白飛びを防ぐには、強い光が当たる場面での露出を抑えることが大切です。暗い室内ではISO感度を上げると効果的ですが、上げすぎるとザラつきが目立ちます。コントラストは、子どもをはっきり目立たせたいときは強めに、柔らかい雰囲気を出したいときは弱めに設定してください。
HDR機能は明暗差が大きいシーンに有効です。現場で明るさを調整しきれなくても、撮影後に編集アプリで修正できます。
動画を撮る際の注意点

動画を撮る際の注意点は、以下のとおりです。
- バッテリーの充電を忘れない
- 事前にストレージを確保しておく
バッテリーの充電を忘れない
バッテリー切れは子どもの大切な瞬間を逃す原因となるため、動画撮影の前には必ず充電確認をしましょう。バッテリー管理の基本は撮影前日のフル充電と予備バッテリーの持参です。車でのお出かけならバッテリーの充電にカーチャージャーも便利です。
カメラが不要なときは電源を切り、省電力モードを活用するとバッテリーの持ちが良くなります。古いバッテリーは容量が減少するため、使用頻度が高い場合は定期的な交換も検討してください。子どもの成長は一瞬一瞬が貴重です。動画撮影時のバッテリー切れで思い出の瞬間を逃さないために、まめな充電を習慣にしましょう。
事前にストレージを確保しておく
子どもの大切な思い出を確実に残すには、撮影前のストレージ確保が必須です。動画撮影前に以下の対策を行いましょう。
- 空き容量の確認
- 不要データの削除
- 解像度の調整
- 複数SDカードの持参
- クラウドバックアップ
子どもの可愛い瞬間は突然訪れ「もう少し撮りたかった」と後悔しないために、日頃からデータ整理を習慣にしておきましょう。長時間のお出かけでは予備のストレージも持参すると安心です。
動画を撮る際に役立つ機材

動画を撮る際に役立つ機材は、以下のとおりです。
- 三脚・スタビライザー
- 外付けマイク
- 照明機材
- 交換レンズ
三脚・スタビライザー
三脚やスタビライザーは、子どもとの思い出を美しく残すための必須アイテムです。三脚やスタビライザーは手ブレを防ぎ、自分も動画に入れるメリットがあります。子育て中の家族におすすめなのは、持ち運びやすい軽量・コンパクトな三脚です。スマホ用のミニ三脚は1,000〜3,000円程度で購入可能です。
家族全員が映るセルフィー撮影にはリモコン付き伸縮式三脚が便利で、フレキシブルアームはさまざまな場所に固定できます。歩きながらの撮影ではスタビライザーが活躍し、子どもの動きを追いながらも安定した映像を撮影可能です。
子どもの成長に合わせて高さ調整できる三脚を選べば、長期間の動画撮影でも使用でき経済的にもお得です。
外付けマイク

外付けマイクを使えば、風の音や周囲の雑音を軽減し、クリアな音声で子どもの声を残せます。スマートフォンやカメラの内蔵マイクでは拾えない細かな音や、離れた場所の声を録音できることが外付けマイクの魅力です。
子どもの声は小さいことが多いため、指向性マイクを使うと離れた場所からでも声を録音できます。ピンマイクは1,000円台から購入可能で手軽に音質向上が見込めます。ショットガンマイクはカメラに直付けでき、持ち運びに便利です。ワイヤレスマイクは子どもの自然な動きを制限せずに撮影できます。
全方向性マイクは家族全員の会話を録音したい場合に最適です。使用場所に応じて、風の強い場所では防風スクリーン付き、水辺では防水機能付きマイクを選ぶことがおすすめです。
照明機材
子どもの表情を明るく自然に撮影するには、適切な照明機材が不可欠です。良い照明があれば、暗い室内や夕方の公園でも美しい動画を撮影できます。照明機材を選ぶ際は、持ち運びやすさと使いやすさを重視しましょう。
家族の思い出を美しく残すためにおすすめの照明機材は、以下のとおりです。
- リングライト
- LEDビデオライト
- スマホ用クリップオンライト
- 折りたたみ式LEDライト
- USBポータブルライト
リングライトは顔を均一に照らし、自然な表情を引き出せます。LEDビデオライトは小型で明るさ調整ができます。スマホ用クリップオンライトの魅力は直接取り付けられる手軽さです。折りたたみ式LEDライトは収納しやすく、USBポータブルライトはモバイルバッテリーから給電できるので外出先でも安心です。
交換レンズ
交換レンズは子どもの表情や動きを多彩に切り取るための重要なツールです。以下のレンズタイプは子育て世代の撮影に役立ちます。
- 標準ズームレンズ(18-55mm)
- 望遠レンズ(70-200mm)
- 単焦点レンズ
- 広角レンズ
- マクロレンズ
単焦点レンズでは、背景をぼかして子どもの表情を引き立てる動画撮影が可能です。広角レンズは家族全員や風景を含めた広い空間を一度に収められます。マクロレンズは子どもの小さな手や表情のアップなど、細部の撮影に最適です。
子連れで出かけるときは、防塵・防滴仕様の軽量コンパクトなレンズを選ぶと、長時間の撮影も快適に行えます。
» 広角レンズとは?選び方や効果的な使い方を詳しく解説
まとめ

子どもとの大切な思い出を動画で残すには、適切な撮影テクニックと機材の選択が重要です。スマートフォンから一眼レフまで機材を最大限に活用すると、素人でも美しい動画を撮影可能です。屋外や室内、夜間などシーンに合わせた撮影方法を知っておくと、最適な思い出動画が残せます。
手ブレ防止やピント合わせといった基本テクニックをマスターすれば、動画の質が格段に向上します。撮影の失敗を防ぐためには、バッテリーやストレージの予備を準備しましょう。三脚やスタビライザー、外付けマイクなどの補助機材を活用すれば、家族全員が映る高品質な動画を簡単に撮影できます。
動画の撮り方の知識とテクニックを身に付ければ、家族との素敵な思い出をいつでも振り返れます。
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